退職って、後ろめたくて言い出しづらいイメージ。
繊細さんでも上手に退職する方法って、あるんでしょうか。
上記のような方に向け、本記事では「HSP」の方が退職にストレスを感じる理由や法処方についてまとめています。
筆者のわたし自信も極度のHSP。
これまで4度の退職を経験し、そのたびに精神的な疲労感に襲われていました。
しかし、本記事の知識を学び、対策を知ったことで、こころに余裕をもって退職できるようになりました。
「なかなか退職を言い出だせない」
「辞める勇気が出ない」
と悩んでいる方は、是非参考にしてみてくださいね。
\ この記事でわかること /
・HSPが退職を言い出せない理由
・HSPが退職にどんな悩みを抱えやすいか
・HSPが上手に退職するための対策
本記事の信頼性
『HSP』気質でもある私自身、退職の時に感じた不安や経験。
これまでの経験や、HSP関連の著書から得た知識をもとに情報発信しています。
◇参考文献◇
・「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
・HSPサラリーマン―人に疲れやすい僕が、 楽しく働けるようになったワケ
・HSP ヒトよりスゴくピンとくるあなたのための取り扱い説明書
HSPが上手に退職できない理由
HSPの人が「退職」を言い出せない理由には、大きく2つあると思っています。
どちらも性格的な部分が関わってくるのですが、一つは「物事を深く考えすぎてしまう」というHSP特有の性格的な要因。
そしてもう一つは、働いている職場環境の問題にが考えられます。
それぞれ詳しく説明します!
HSPは物事を深く考えすぎてしまう
HSPの人は、とにかくいろんなことに敏感です。
これは、におい・光・音など、外からの刺激に対してもそうですが、
実は「思考」においても敏感で、ようは「物事を深くまで考えてしまうクセ」があるのです。
この「思考」の敏感さは、つぎのような「退職のしづらさ」に影響してきます。
退職は迷惑なことだと心配してしまう
今のご時世、転職や退職は当たり前。
普通であれば、前向きな退職であれば、会社側や上司も嫌な顔をすることなく、次のステップアップを応援してくれることがおおいですが、
HSPの場合、「会社やチームに迷惑をかけてしまうのでは」という強い抵抗感や後ろめたさを感じてしまう傾向にあります。
HSPには、モラル意識や優しい性格の人が多いので、「退職」=「迷惑をかける行為」というイメージが先行してしまい、どうしても自分の思いを後回しにしてしまいます。
その結果、ずるすると退職ができず、いつまでも悩み続けてしまうのです。
退職後の不安ばかり考えてしまう
転職なんてできないかもしれない。
次の職場でうまくできないかもしれない。
思考を深読みするあまり、退職後のリスクに対しても深く考えすぎてしまう場合があります。
よくある心配事としては、次のような項目が多いです。
「退職理由を伝える上で、不安な点・気になる点」は?
※複数回答可第1位「次の職場が見つかるかどうか」(58%)
『enジャパンHP』より引用
第2位「次の職場で上手くいくかどうか」(43%)
第3位「退職をいつ伝えるか」(39%)
HSPにとっては、今がどんなに辛い環境であっても、「見えない不安」ほど怖いと感じるものはありません。
その結果、少しでもリスクのある変化に対して臆病になってしまい、退職に踏み込めないのです。
私も、「次の転職先で人間関係がうまくいかなかったらどうしよう」という不安を何度も抱えて、おなかを痛くした経験があります、、。
人間は、見えない不安に対して、とても警戒し、恐怖を感じる生き物です。
しかし、あまりにも不安ばかりに目を向けてしまうと、心や体を優先した決断ができなくなり、体調を崩してしまう恐れがあるので注意が必要です。
職場の問題で退職できない場合
HSPの特徴とは異なり、会社側に要因があって「退職」できないという人も多いでしょう。
たとえば、上司や社長から「退職」を認めてみらえないというケースです。
引き留めに合っている
今辞められたら困るんだよ。
考え直してくれないかな?
あなたのことがどうしても必要なの。
もう少し待ってくれない?
上記のような引き留めって、振り切るのにはとても精神力が必要です。
特にHSPの場合、「迷惑をかけたくない」という心理が強く、つい我慢をしてしまうのです。
上司や会社が怖くて言えない。
体育会系の会社や、気性が荒い上司がいる会社で働いている場合、怖くて言い出せないという場合も。
特にHSPの方は、他人の感情を読み取る能力が高く、まわりの人の機嫌を察するのが早いです。
また、「共感性」も高く、他の人が怒られている場にいると、自分が起こられたかのような感覚になります。
そのため、上司の機嫌が悪かったり、過去に誰かに対して怒鳴っている光景を見ると、怒られることに対する恐怖心から退職を言い出せなかったりします。
脅迫じみたことを言われる
いまどき「脅迫」なんてこと本当にあるの?
と思われがちですが、パワハラがある職場や、中小企業のワンマン社長がいる場合、このような問題は結構多く存在しています。
退職するなら「損害賠償請求するぞ」と脅されています。
「今のお前はどこに行っても通用するわけない」と怒鳴られました。
退職するのに損害賠償なんてありえないことですが、上記のように言われると、だれでも委縮してしまうものです。
また、能力を否定され、「自己肯定感」が傷つけられると、人によっては自信を持つことができなくなり、うつ気味になってしまう場合もあります。
このように、権力を持った上司や社長から強い口調で言われると、改めて「退職」を言い出す勇気が出なくなってしまい、退職を我慢してしまう場合があります。
上手に『退職』するために知っておくべきこと
一度「退職したい」という感情が芽生えてしまうと、その気持ちはよほどのことがない限り揺るぎません。
そのような感情を抱きながら働いていても、モチベーションもパフォーマンスも上がらず、気持ちだけがすり減っていきます。
であれば、上手に「退職」する術を知り、新しい環境に移ったほうが人生を明るい方向にすすめられます。
そのためにも、まずは「退職」について正しい知識を知り、「退職」という選択肢が選べる状況をつくれるようにしましょう。
あなたを守ってくれる「退職」の法律を知っておこう
上手な「退職」をするために、退職に関する「法律知識」を知っておきましょう。
「法律」と聞くと少し難しそうに聞こえますが、超「基本」の部分だけおさえておけばOKなので、覚えることはカンタンです。
しかし、知っているのと知らないとでは、いざというときに自分を守れなくなってしまうので、ここでしっかり押さえておきましょう。
「退職」は、法で認められた労働者の権利!
個人で解決できないときは「労働基準監督署」に相談!
「退職」は、法で認められた労働者の権利
民法627条では、
「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。」
※『労働問題.com』より引用
とあります。
つまり、とくに雇用期間が定められていない「正社員」は、いつでも「退職をする権利」があるということです。
「契約社員」や「派遣社員」など、就労期間が定められている場合は、基本的に契約満了するまでは退職することができませんが、「病気」や「両親の看病」など、やむを得ない事情がある場合は退職することができます。
また、働き始めて1年が経過した後は、契約更新後であっても、いつでも退職をすることが可能です。(民法628条)
法律は、会社の就業規則よりも優先されます。
あなたが、たとえどんなに強く引き留められても、労働者は「法の下」で退職することが認められているのです。
退職は、だれにでも「権利」としてしっかり認められているんだね。
ただし、一つ注意しておきたいのは、退職を伝える時期です。
会社の就業規則によっては1カ月前、もしくはそれ以前に退職を伝えるよう定めている場合があります。
民法では、「退職の2週間前」に伝えれば問題ないとありますが、上手な退職をするためには、できるだけ会社のルール通りに退職を伝えることがベストです。
「モラハラ」や「パワハラ」、過酷な労働条件などで、精神的にもつらい場合は別ですが、会社と揉めるリスクを少なくするためにも、会社の就業規則には目を通し、事前準備をしておきましょう。
個人で解決できないときは「労働基準監督署」に相談
今退職するなら「退職金」はないぞ!
今辞めると会社に不利益が生じるから、損害賠償請求することになる。
上記のように、明らかに脅しに近い言葉や、理不尽な条件を提示してくる場合は、『労働基準監督署』へ相談するという方法もあります。
『労働基準監督署』は、労働基準法にのっとり、会社側に違法性がないか調査をしてくれる機関です。
自分で労働法について調べ、会社と戦うこともできますが、「会社 vs 個人」ではどうしても力の差が出てしまい、言いくるめられてしまう可能性があります。
そうならない為にも、専門知識を持った第三者に入ってもらい、退職支援をしてもらうことをおすすめします。
『労働基準監督署』は各都道府県に設置されているので、気になる方は下記よりチェックしてみてください。
直接「人事」に相談するのも一つの方法
上司にしつこく引き留められたり、話を聞いてくれない場合は、直接『人事部』に相談する方法もあります。
引き留めを行う上司の場合、いくら退職の意思を伝えても聞き入れてくれないこともありますが、「人事部」であれば、どんな社員であれ公平に対応をしてくれます。
ただし、いきなり「人事部」に伝えると、上司の機嫌を損ねてしまう可能性があります。
まずは上司に退職の意思を伝え、その後「退職の件、進捗はいかがでしょうか。」といった聞き方で、人事部に状況を伝えることも一つの方法です。
『退職代行サービス』も視野にいれよう
精神的にも限界で、自力の対応ができない人はどうしたらいいの?
退職が言い出せない人の中には、精神的に追い詰められてしまう方も多いと思います。
わたしの場合、限界まで我慢し続けた結果、体調を崩し、結果的に退職せざるを得ない状況にまでなってしまいました、、。
そうならないための手段として、『退職代行サービス』があります。
『退職代行サービス』は、さまざまな理由から自力では退職が難しい人の代わりに、勤め先と退職手続きを進めてくれるサービスです。
LINEやメールをするだけで、会社との手続きをすべて行ってもらうことができるので、その手軽さも人気の一つとなっています。
また、退職に関する専門知識をもったプロが第三者として入ることで、本人が直接会社に連絡せず、円滑に手続きを進めることができます。
世間では、まだ認知度も低く、サービス利用者を非難する意見もあります。
しかし、利用者のニーズはどんどん増えていることを考えると、退職の悩みを誰にも言えず、誰かに助けを求めている方も多くいるということも事実です。
『退職代行サービス』のことを知っていれば、いざというときの「切り札」として、心にも余裕を持つことができます。
心身を壊してしまうと、もっとつらい日々を過ごすことになります。
健康さえ守れれば、早い段階で新しい人生に踏み切ることができます。
関連記事はこちら
>>【50社から厳選!】安全に利用できるおすすめ退職代行サービス10社
\ おすすめの退職代行サービス3選 /
① 退職代行ガーディアン
東京労働委員会に認定されている「東京労働経済組合」が運営している退職代行サービス。料金も29,800円と安く、安全面、サポート面でも安心して利用ができます。
>>「退職代行ガーディアン」を利用する。
② 男の退職代行
一般社団法人「JRAA(日本退職代行協会)」から、安全性を保証さた退職代行サービス。料金も19,800円~29,800円と安く、24時間受付、対応の早さも抜群で頼りになるサービスとなっています。
>>「男の退職代行」を利用する。
③ 弁護士法人みやび
法のプロである弁護士対応の退職代行サービス。レスポンスの早さも評判があり、相談料無料、実績も豊富で安心できます。一般のサービスではお断りされてしまう場合も、「弁護士法人みやび」でれば利用可能です。
>>「弁護士法人みやび」で退職する。
まとめ:退職できる「切り札」を持つことで、心に余裕を持てるようになる!
以上、HSPの退職知識と対策についてでした。
退職の豆知識まとめ
・退職は法律で認められた労働者の権利だと覚えておこう
・理不尽な会社には「労働基準監督署」を頼ろう
・上司がダメなら「人事部」に直接相談しよう
・精神的につらいなら「退職代行サービス」を利用しよう
これらは、退職をするために利用できる、あなたの「切り札」となります。
ここで一番伝えたいことは、退職は「誰かに頼ることができるもの」だと知ってほしいということです。
世間一般的にみたら、「退職」することなんてそれほど難しく考える必要なんてないんじゃないかと思うでしょう。
しかし、周囲の目を気にしてしまうHSPにとって、「退職」するまでの精神的負担は、想像よりもはるかに大きいものです。
人生100年時代、働く年月が長い現代では、まずは心身の健康が第一優先です。
あなたが理想とする働き方を実現するためにも、本記事の内容が少しでも役に立てば幸いです。
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