恋は盲目と言われる理由|バチェラー3の「永友真也」は恋愛依存で理性を失っていたのかもしれない件

会いたくてどうしようもない。

恋愛の悩みで仕事が手につかない。


あなたは、胸が苦しくなるほどの恋をした経験はあるでしょうか。


恋愛は、依存しすぎてしまうと、ほかのことに目を向けられず、文字通り『盲目』な状態になってしまうことも。


恋愛をテーマにしたドキュメンタリー番組の『バチェラー』シリーズ3では、そんな盲目っぷりが露骨に現れたことで世間でも話題になりましたね。


今回はこのバチェラー心理にも現れた、恋愛依存をテーマにお伝えしてまいります。


※この記事後半に『バチェラー3』のネタバレが若干含まれていますので、ご注意ください。


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人の脳は、常に快楽を求めて生きている

人の脳は、常に快楽を求めて生きている

私たちは、生活の中でたくさんの「欲」や「快楽」を満たすために行動をします。

たとえば、食欲・睡眠も、ここでいう『快楽』の一種です。


脳が快楽を感じるためには、脳内で「ドーパミン」という快楽物資が分泌される必要があるのですが、

例えば、下記のような場面でこの快楽ホルモンは分泌されます。


脳で『ドーパミン』が分泌されるとき

・楽しいことをしているとき
・目的や目標を達成したとき
・他人に褒められたとき
・新しいことを始めたとき
・意欲的、やる気にみなぎっているとき
・好奇心が働いているとき
・恋愛感情やときめきを感じたとき
・おいしいものをたべているとき


うれしいこと、楽しいことがあると、ドーパミンが私たちに『快楽』を与えてくれるのです。


また、何か目標を達成したときの快楽を知っている人は、たとえ辛いことや苦しいことがあったとしても、その快楽が先に待っていると信じて努力し続けます。


この仕組みを上手に使えれば、勉強や仕事で成功するために良いモチベーションを維持することができるのですが、

あまりに『ドーパミン』に依存してしまうと、私生活に影響を与えてしまうほどの悪影響になる可能性もあります。


実際にどんな影響があるのか、次の章から詳しく見ていきましょう。




『依存症』は患者数がもっとも多い病気


『依存症』は患者数がもっとも多い病気

「依存症」という病気は、ドーパミンが脳内で大量に分泌されることで生じる、一種の病気です。


人によってドーパミンが分泌される対象は異なりますが、たとえば「アルコール」や「たばこ」、「ギャンブル」などは全国的にも患者が多いものになります。


厚生労働省の調べによると、 アルコールの依存者は、国内で約300万人いるといわれています。

また、タバコの依存者は、国内だけでも1,300万人もいます。


依存症に共通しているのが、その対象にふれている時に『ドーパミン』が大量に分泌されているということです。


つまり、ドーパミンが分泌されることであれば、なんでも「依存」の対象となり得るのです。


あなたにも好きな『もの』や『こと』があるように、だれもが依存症に陥る危険性があります。


とりわけ「恋愛」となれば、常日頃から話題の中心になりがちなテーマなだけに、気が付かずに依存している人も多いでしょう。


もし、「何かに依存しているかもしれない」と感じる方は、厚生労働省が発表している「依存症チェック」も試してみてください。


過去1年以内に、3つ以上あてはまる場合は、依存している可能性が高いので、専門家に相談するようにしましょう。


✅『依存症』チェック

①対象への強烈な欲求・強迫感*がある。
②禁断症状がある
③対象に接する量や時間のコントロールが出来ない
④対象に接する頻度や量が増えていく
⑤依存で仕事や通常の娯楽を無視、または制限する
⑥悪いと思っていても続けている


強迫感・・・ 自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうこと 。

厚生労働省(みんなのメンタルヘルス)より抜粋



『ランナーズ・ハイ』も快楽ホルモンの影響

『ランナーズ・ハイ』も快楽の一つ

脳で感じる『快楽』には、ランナーズ・ハイも含まれています。


『ランナーズ・ハイ』とは

マラソンやジョギングを行うと通常、次第に苦しさが増してくるが、それを我慢し走り続けるとある時点から逆に快感・恍惚感が生じることがある。この状態をランナーズハイと呼ぶ。

Wikipediaより引用

ランニングのような、辛く苦しいことが長く続く運動をすると、脳は『オピオイド』という脳内物質を分泌します。


これは、人間の『痛み』を和らげてくれる効果があるものです。

医療の現場では、痛みを和らげるために『モルヒネ』が利用されていますが、この『オピオイド』はこの『モルヒネ』の5倍の効果があるといわれています。


『ランナーズ・ハイ』になったことがある人は、その『オピオイド』が分泌されることで、どこまででも走り続けられそうだという快楽を味わうことができるのです。


しかし、このホルモンにも、実は依存症を引き起こしてしまう恐れがあるのです。


実際、ジョギングのランナーズ・ハイがやめられず、どんなに体調が悪くても走ることをやめられない病(ランニング依存症)も存在するほど、脳から出される物質というのは強力なのです。



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バチェラー3から考察!恋愛依存が及ぼす影響


バチェラー3から考察する、恋愛依存が及ぼす影響

※この先『バチェラー3』に関するネタバレが含まれますので、知りたくない方はスキップしてください!


依存の中でも気が付きにくいのが、『人間関係』への依存です。


この場合、人は誰かに認めてもらったときの『承認』や、『愛情』を感じた時に脳に『ドーパミン』が分泌されます。


そして、私たちの身近なものとして『恋愛依存』があげられます。


これは、自分が好意を寄せている人、つきあっている人に向けられる依存で、下記のような症状が現れます。


『恋愛依存』の時の症状

・相手を失う不安感におそわれる
・他に好きな人が出来てしまわないか不安になる
・しつこく接触するようになる
・仕事や私生活のことが手に付かず、相手のことしか考えられなくなる。

『恋愛依存』の時に見られる行為

・良識的なことが判断がつかなくなる。
・行為を寄せる人に何度も会いに行ってしまう。
・周囲を傷つけても手放さないような行動をしてしまう。


依存の状態になってしまうと、ルールやモラルなど「社会性」を司る脳機能が鈍くなり、判断力が低下してしまうことがわかっています。


頭の中は「恋愛」のことでいっぱいになり、そのほかのことは何も考えられなくなってしまいます。


実際、恋愛ドキュメンタリーで有名な『バチェラー3』でも、同じようなことが起こっていましたね。


今回の主役である「友永真也」さんは、番組内で終始「岩間恵」さんに好意を寄せていました。

しかし、将来的な結婚相手という観点や、バチェラーの家族が別の候補者「水田あゆみ」さんを推薦していたこともあり、最終的に「水田あゆみ」さんを選びます。


しかし、結果的に1ヶ月で破局。


その後「永友」さん自信がどうしてもあきらめきれなかったのか、無理を突き通して「岩間恵」さんに猛アプローチをして、交際、結婚したというエピソードです。


このとき、バチェラー本人の脳は、どんなに社会的地位が落ちようと、だれかを傷つけようと、「岩間恵」のことしか考えられなくなっていたことが考えられます。


先ほどの『依存度チェック』項目で見ても、②以外の5項目にあてはまっているので、依存していた可能性が高いでしょう。

※あくまで個人の見解ですが。


番組のルールを度外視、さらには最初に選んだ女性をも大きく傷つけてSNSやネットが大炎上していました。


冷静に考えたら、よくないことです。


しかし、恋愛に依存したときの恐ろしさは、客観視が全くできなくなってしまうほどに理性を失ってしまうという点です。


他人の恋愛に関しては的確なアドバイスが出来ても、いざ自分の恋愛のことになると冷静な判断が出来なくなってしまうように、文字通り『恋は盲目』なのです。




恋愛の依存は客観的に分かりずらい


恋愛の依存は客観的に分かりずらい

ドーパミンが分泌される『快楽』には、食事や睡眠など、私たちの普段の欲も含まれます。


『快楽』を求める矛先が目に見えるものであれば、依存症になる前兆に気が付くことが出来ます。


たとえば、タバコやお酒、ギャンブルや買い物などです。


これらの症状は、周りからもわかりやすく、指摘することもできるので、本人も気が付きやすいことが多いです。


厄介なのは、恋愛やDV、宗教のような、人間関係が絡んでいるものです。


わかりやすく目に見えない分、周囲も本人もなかなか依存症状に気が付くことが出来ません。


ひどい場合は、理性を失い、攻撃的な行動に出てしまうことも考えられるため、気が付いたことには事件につながりかねません。


特に恋愛に関しては、誰しもが依存してしまう可能性があるので、注意が必要です。



他人事ではない『依存』の恐怖


ここまで、依存についてお伝えしてきましたが、「依存」は誰しもがなりうる可能性があります。


人間は、基本『欲』を満たすために生きています。


マズローの欲求段階説* でも言われていますが、『食欲』『睡眠』のほか、仕事における『昇給』『昇進』『目標』『成果』への努力など、これらもすべて『欲』を満たすという行為です。


幸せを感じるために、「ドーパミン」の分泌は大切なことですが、あまりに過剰に分泌されると、気が付かないうちに依存してしまう恐れがあります。


あなた自身もそうですが、もしあなたの友人や家族が少しでも依存しているかもしれないと感じたら、本記事でご紹介した『依存度チェック』をしてみたり、何気ない声掛けをしてあげるようにしましょう。


以上、今回はバチェラー3を見て感じた「恋愛依存」についてまとめてみました!


個人的にバチェラーシリーズは、コミュニケーション方法や人間心理も学べるコンテンツとして、とても面白いと感じています。


現在は、女性が主役の「バチェロレッテ」シリーズもあるので、まだ観ていない方は是非チェックしてみてくださいね!


ではでは!

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