日本で退職代行が流行る理由 |辞めない選択より、人生を笑顔で生き続ける選択を

昨年のニュースでも話題になった退職代行サービス。

利用に批判的な意見がありつつも、実際に利用している人も数多くおり、社会のニーズとマッチしているのも事実です。

今回は、そんな退職代行サービスとはどういったものなのか、そしてなぜ利用者が増えてきているかについてお伝えしていきたいと思います。

退職代行サービスって、具体的にどんなサービス?

退職代行サービスって、具体的にどんなサービス?

退職代行は、名前のとおり、退職を検討している人が、自分では言いづらい退職の意思を、勤めている会社へ代理で行ってくれるサービスです。

2017年頃からこのサービスが誕生し、今や複数の退職代行サービス会社が存在します。

利用する流れはいたってシンプル。

まず、利用者が 退職代行会社に相談依頼をします。

その後、勤務先や退職する理由など、必要な情報を代理会社へ伝え、勤務先への退職手続きを行ってもらう流れです。

基本的には、勤務先から利用者に直接連絡がくることはないので、精神的な負担を軽減できることが大きな利点です。

■退職代行サービス利用のフロー

①相談(基本無料。弁護士への依頼の場合、有料の可能性アリ)
②申込
③料金支払い
④ヒアリング(退職理由、退職日など、希望の条件を打ち合わせ)
⑤退職手続きの開始
⑥進捗、結果の報告
⑦退職成立後のフォローアップ(不明点などあれば質問する)

料金は、3~5万円程が相場。

ただし、残業代や退職条件など、勤務先と何かしらの交渉が必要な場合、法律が絡む業務行為となるため、一般の事業会社では対応できません。

その場合、弁護士を通して交渉してもらう必要があり、料金も若干高くなる可能性があります。

しかし、トラブルを避け、確実に退職を実現したいのであれば弁護士対応で代理対応してもらうほうが安全でしょう。

退職代行サービスが必要とされている理由

退職代行サービスが必要とされている理由

現在では、退職や転職はさほどネガティブにとらわれる事ではなくなってきました。

しかし、一度入った会社という組織を抜け出すことは、思っているよりも難しいことがあります。

その理由としていくつか例を挙げてみます。

日本文化に根付く、組織を抜ける事への後ろめたさ

日本文化から生まれる後ろめたさ

日本人はもともと集団行為を大切にする社会的文化があります。

そのため、集団や組織における帰属意識が高い人がまだ多く、組織から抜けることに対して後ろめたい気持ちを抱きます。

※帰属意識・・・ある集団に自分が属している、その集団の一員であるという意識。企業や民族などさまざまな規模・単位について用いられる。

weblio辞典より引用

しかし、働き方が多様化し、仕事に対する価値観も人それぞれ変わってきた現代。

これまで当たり前とされてきた日本の働き方に息苦しさを感じる人も増えてきているのではないでしょうか。

そんな人たちが、組織のなかで悩み苦しみながらも、帰属意識を求める会社から抜け出すためには、それなりの勇気と覚悟を持つ必要があるのです。

そう考えると、第三者の力を借りて退職できれば、精神的負担をかなり和らげることができるのではないでしょうか。

ネガティブな理由で退職を伝えづらい

ネガティブな理由で退職を伝えづらい

退職する人のほとんどは、会社に対してなにかしらネガティブな気持ちを強く抱えています。

・上司や同僚、部下との相性が合わない
・過剰なハラスメントがある
・企業風土が全く合わない
・やりたいことが全然できない
・過剰労働がつらい

ネガティブな理由で辞めたい場合、率直に理由を伝えるのは気が引けますよね。

そのため、なるべくポジティブな言葉に言い換えてたり、オブラートに意思を伝えても、意思を固く持って伝えなければ、結局引き止められてしまいます。

特に、体育会系の上司だと厄介で、「考えが甘い!辞めるには早い!」と、考えを否定されてしまう場合もあります。

『謙虚』さが大切にされてきた日本では、言いたいことを素直に言えないという苦しさも、退職代行サービスの利用に拍車をかけているのでしょう。

退職させてくれない環境

退職させてくれない環境の存在

退職の意思を伝えなければいけない相手も人間です。

人手不足の時代に、退職者を出したくない側も、必死に引きとめようとします。

あなたが必要!やめてほしくない!

と、情に訴えかけられると、なかなか振り切れない人もいのではないでしょうか。

特に、普段から物静かで物腰柔らかいような優しい人は、だれかの迷惑になってしまうということを極端に気にかけます。

しかし、それを引きとめようとする上司や、まわりの人も、実は自己都合な理由を隠しています。

・部下がやめることで自分の評価に影響があると感じている人。
・やりたくない業務をうまく他人に押し付けていた同僚。

引き止める側は、相手の心配よりも、自分の都合を大切にしている可能性もあります。

このように、退職したいけどなかなか自分では言い出せない人の背景には、複雑な人間事情がかくれています。

そんな方々に変わって退職を実行してくれるサービスは、辛い状況から助け出してくれる切り札となります。

なんでわざわざお金かけて退職するの?

退職届け出すだけでしょ?

実際は、そのように感じている人の方が多いと思います。

しかし、 退職代行サービスの利用者が増えていることを考えると、退職したくても様々な理由で言い出せず、組織の中で苦しんでいる人も、以外と多いのが事実。

先に転職先を見つけるなどの準備は大切ですが、今がとても辛いなら、どんな手段であれ、退職という選択がもっと大切だと感じております。

心やからだを壊してからでは、本当におそいのです。

企業側も、退職代行にポジティブな面があると感じている

企業側も、退職代行にポジティブな面があると感じている

退職を考える人が気になる点として、企業側に迷惑がかかるのではないかという点です。

退職代行の利用を考えている人も、いろんな心の葛藤は少なからずあるでしょう。

代理で退職を伝えるなんて、きっと無責任な人間だと思われるだろう。

これから一生薄情者として噂されるのではないか。

追い詰められていればいるほど、ネガティブ思考のスパイラルにハマっているので、退職を言い出せなくなってしまいます。

しかし、実際に退職代行を受け取った企業側からすると、ネガティブなことばかりではないようです。

『バックレ』よりは全然マシ

企業側からすると、事情もわからないまま突然会社に来なくなるほうが厄介です。

いわゆる『バックレ』です。

本人の意思承諾がないままでは、 退職手続きをするにも進められません。

利用者に変な刺激して精神的に追い込む可能性もあるので、家族や親御さんに連絡していいかどうかもわかりません。

所属するチームや人事も、どうしていいかわからない状況のなかで作業だけが増えてしまいます。

しかし、退職代行であれば、本人の意思が確定しているので、手順通り手続きを進められます。

本音の退職理由が聞ける

通常の退職では、退職理由で本音を伝えることなんでほとんどありません。

企業したい!

キャリアアップのため!

実家の手伝いでやむを得ず、、。

など、 当たり障りのない理由で去ってしまうため、本当はどんな不満を持っていたのか知ることができません。

その点、退職代行サービスであれば、退職したい本当の理由を代弁してもらえるので、同じ要因で退職者をださない対策ができると感謝されることも多いそうです。

上司からパワハラを受けていた。

サービス残業を強制させられている。

○○からのいやがらせが多い。

人事は、すべての部署やチームの状況を細かく把握することができません。

また、口がうまい上司の場合、いくら部下がパワハラを訴えてもうまく言いくるめられてしまうことも多いんです。

会社としては、退職の本音を聞ける退職代行サービスのほうが、その後の環境改善に役立てられるため、その点はメリットに感じているようです。

いらだちよりも、心配のほうが勝っていることが多い

実際に退職代行を利用されたことのある会社は、利用者へのいらだちよりも、心配のほうが先立って感じるのだそう。

この先の仕事は決まっているのか心配、、。

体調が相当わるいのでは?大丈夫だろうか、、。

そう思いながら、欠員が出た分の仕事も代わりにこなし始めるのです。

会社は、一人欠員が出ても業務が回ります。

しかし、あなたの人生はそうはいきません。

人生がより良い方向にむかうのであれば、 どんなかたちであれ、退職する意思を伝えるべきでしょう。

過労死などを防ぐセーフティーサービス

過労死を防ぐセーフティーサービス

働き方改革が行われる前に、過労死問題が話題になりました。

大手広告代理店で起きた悲しい出来事をきっかけに、今では労働環境が大きく見直されていますが、それでも過労で健康を害してしまう職場環境は存在します。

特に、飲食業界やアパレル業界、制作関連の仕事は、低給与で長時間勤務があたりまえとされてきた業界です。

役職につくと、責任や業務量も増えるが、給与レンジはさほど上がらないため、退職したいと思う人も多いのが事実。

私自身も、アパレル販売員として働いていたこともあるのでわかるのですが、昇格するほど責任と業務量が増え、休みも店舗に出社して作業することが多くありました。

しかし、人手不足から、

辞めるなら変わりを探してからにして欲しい。

と言われた人が、そんな暇もなく働き続け、心身共に疲れきったところに退職代行会社に駆け込んでくるのだそう。

自分のいのちや健康を守れるのは、自分だけ。

周囲がどれだけ気にかけても、心の健康状態までは確認することができません。

最後の手段としてこのようなサービスがあることは、 いたたまれない事件が起こることを防ぐ、 一つの救いだと私は思っています。

ということで、今回は退職代行をテーマにお伝えしてまいりました。

もしあなたが退職したくても一歩勇気が出せないのであれば、このサービスは一つの手段だと私は思っています。

まわりの人がどうこういっているからという判断ではなく、あなたがより笑顔で人生を過ごすために必要な決断はなんなのか。

他人の人生ではなく、あなたの人生のために、よりよい選択を考えてみてくださいね。

ではでは!

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