人生、いろいろな選択がつきものです。
その時の状況によってうまくいくこともあれば、なかなか思うような結果に繋がらなかったりしますよね。
しかし、過去の自分をしっかりと見つめなおすことが出来れば、よりよい未来のための選択肢を理解することが出来るんです。
今回は、もしあなたが、壁にぶち当たったり、大きな決断をしなくてはいけないときに、どのような考えで選択をするべきかについてお伝えしていきたいと思います。
『リフレクション』ってなに?

『リフレクション(Reflection)』という言葉をご存知でしょうか。
辞典で意味を調べると、
『リフレクション(Reflection) 』の意味
出典:コトバンクより抜粋
①反射、繁栄
②内省、熟考
という意味ですが、ビジネスにおいては、日々の業務や現場から一旦離れて、自分がこれまでに経験してきた知識やスキルを見つめなおすことを言います。
これを行うことで、過去立ちはだかった課題や問題と同じようなことが将来的に起こった場合によりよく対処するための「知識」について考えることが出来るんです。
これは、自分が置かれたいかなる状況でも効果があります。
例えば、先にのべた転職の件については、自分の経験をしっかり棚卸し、
・何が出来るのか
・何がしたいのか
・どこで出来るのか
・どうやって成し遂げるのか
という軸をしっかり見直すことが出来ます。
これがしっかりできていれば、履歴書を送る企業も見定められますし、面接でもブレない回答ができるので、成功につながりやすくなるんです。
実際、私が転職でうまくいっていなかったときは、前職で自分のスキルに自信がなく、転職用の参考書の内容を覚えただけの、小手先テクニックで挑んでいました。
しかし、その後しっかり『リフレクション』を行い、自分のスキルと企業の要望を見定めることが出来てからは、書類選考、面接どちらもスムーズに進めることが出来ました。
過去の経験をしっかり見直すことが出来れば、未来の課題に対しても上手に対処することが出来ます。
壁にぶち当たったときこそ一度過去を振り返り、経験から得た知識をもう一度掘り起こすことが大切です。
リフレクションを行う方法についてはのちほど説明しますが、自分の考えや思いを整理する場合に大切なのは、実際に文字で書き起こしてみるということです。
ノートや紙に書くことで、頭の中の文字を可視化することが出来るので、ぼんやりしたイメージを具体的にすることが出来ます。
最近だと、スマホやPCでメモすることが多くなっていますが、タイピングよりも文字を実際に書くほうが脳に定着するので、手書きで書き起こすことがオススメです。
※手書きの効率がいい理由については、こちらの記事もチェック!
☑脳科学から考える効率的な勉強法|脳は死ぬまで成長する!
『なぜ?どうやって?』スキルを磨こう

日本を代表する自動車メーカー『TOYOTA』は、課題解決を行う際にあることを実施しています。
それは、5つの『なぜ(Why)』と『どうやって(How)』を追求するといというものです。
5つの「Why(なぜ)」とは
例えば、転職が出来ないという課題を例にすると、
■5つのWhy(転職できない理由)
①不況だから
②スキルが足りないから
③転職の準備が出来ていないから
④自分の年齢が若くないから
⑤応募企業を厳選しすぎているから
このような理由を考えます。
①に関しては、外的要因なのでどうしようもないですが、②~⑤に関しては、実は解決できる問題だったりしますよね。
実は、こうやってできない理由を自分で5つ考えてみると、解決できそうな部分が見えてきます。
例えば、スキルが足りないなら、どうやったらそのスキルを身に着けられるのかを考えられますし、転職の準備が出来ていないのなら、すぐに書類や経歴の整理にとりかかるべきです。
また、年齢が若くない、応募企業を厳選しすぎているのであれば、妥協できる条件を考え、応募条件をもっと広く検討すれば可能性は広がりますよね。
転職で思うような結果が出ない時は、認められないという自己否定の気持ちばかりが先行してしまうので、どうしても改善できるはずの問題点に目がいかなくなってしまいます。
その為に、まずは冷静になってリフレクションを行う時間を設け、「Whyなぜ)」を考えることが出来れば行動すべきことが見えてきます。
5つの「How(どうやって)」とは
「Why(なぜ)」が出来たら、今度はそこで挙げられた課題を「How(どうやって)」解決するかを考えます。
たとえば、②の「スキルが足りない」という点を解決したいと思うなら、
■5つのHow(スキルがないを克服する方法)
①今の業務内で身に付けられるか考える
②スキルが身に付く部署異動をお願いする
③講座や本で勉強する
④そのスキルがある人とつながる
⑤スキルが身に付くビジネスを自分で実践してみる
というように方法を考えます。
そして、この中で、自分が一番ワクワクする方法を選んで、あとは実行すればいいんです。
たとえば、⑤のように、スキルが身に付くビジネスを自分で実施するのであれば、それを直近の目標にするんです。
その後は、立てた目標を達成するために、すぐに実行できるフェーズにもっていきます。
ビジネスを立ち上げる為の初心者講座に応募するのでもいいですし、参考書やネット動画で勉強するというイメージです。
次のステップを、具体的に落とし込むことが出来れば、「なぜ」出来ないという抽象的な課題に具体性を持たせ、「どうやって」という解決策まで落とし込むことが出来ます。
人生の課題について、常に出来ない理由を考えておけば、いざというときに即座に行動に移すことが出来るので、意識してみてください。
出来ない理由は自分で正してあげる

私の今の目標は、自由な暮らしを手にすることです。
そのステップの一つとして、現在はブログを開設し、情報発信を続けています。
じつは、これも「何故?」「どうやって?」を深堀りした結果たどり着いた目標なのです。
私は仕事で鬱になり、休職した経験があります。
その時は、自分の精神の弱さ、スキルの無さをひたすらせめて、自己嫌悪に陥る毎日でした。
そんな時に、何故出来なかったのか、何故ここまでつらい気持ちになってしまったのかを冷静に振り返ってみたんです。
そのときの「Why(なぜ)」が下記のようなイメージです。
・会社の環境が合わなかった
・求めていたスキルを身に付けられない仕事だった
・自分のスキルが追い付いていなかった
・3年後にその会社で活躍する自分が想像できなかった
・社内政治やマウンティングが強い会社だった
5つ挙げてみた時に感じたのは、実は外的要因がほとんどを占めていたということでした。
つまり、最大の要因は、会社の環境や働き方、人との相性が合っていなかったということに気が付いたんです。
仮に自分のスキルが高かったとしても、上記の理由で精神を病んでしまう可能性が十分に高いでしょう。
そう考えてからは、自分を責めることをやめ、自分にあった環境は何なのか、どうやったらその環境をかえられるのかという「How(どうやって)」に集中したんです。
その時考えた「How(どうやって)」の5つが下記になります。
・部署異動する
・転職する
・ニートになる
・フリーランスになる
・起業する
そしてこの中から一番ワクワクするものは何かと考えた時に、フリーランス、もしくは起業するという選択でした
しかし、精神的に不安定な時に急に仕事を辞め、無職からスタートするという決断はあまりに無謀だと感じたため、まずはしっかり精神的苦痛を和らげるために休職という選択をしました。
そこから、徐々にTwitter運用の勉強をしたり、ブログ執筆を初めたり、ネットビジネスに関する情報を調べたりと、自分が望む働き方をするという目標を達成するために活動をしています。
正直、給与が安定しないし、成功する補償だってありません。
でも、自由に生きることを常に望んできた自分にとって、最高の目標に向かって奮闘する日々にとてもワクワクしています。
もしも、いまだに自分が病んでしまったことを責めて、出来ない自分を肯定するために同じ会社で再度働き始めていたら、金銭面では安定しても、毎日がつらく、生きる意味を見出せない日々をすごしていると思います。
本当に正しい選択は、周囲に認められる人生ではなく、自分自身がワクワクする人生を歩むことです。
それを手に入れるためには、周りが『良い』と評価する枠にはまった道だけを見るのではなく、自分が信じた道をひたすらに突き進んでみることが大切だと思います。
そして、本当にやりたいことというのは、逆境に陥ったときこそ考えるチャンスがあります。
ある程度、現状に満足している生活の中では、本当の目標を達成するための行動にブレーキがかかってしまい、今の居心地のよさを優先してしまうんです。
逆境にいるときこそ、自分が向かうべき目標に足を踏み出す機会が生まれるんです。
そして、その壁を乗り越えられる方法を自分で導くこともできます。
将来に漠然とした不安がある方は、一度冷静になって立ち止まり、過去の自分を振り返りながら、本当に必要な目標を考えてみてください。
ということで、今回は過去の経験から未来のヒントを見つける方法について考えてみました。
同じように、働き方について悩んでいる方々の参考になれば幸いです:)
ではでは!
※なかなか行動に移せない人は、下記記事もどうぞ!
☑本気で自分を変えたいときに取るべきたった一つの行動