なんだか最近イライラすることが多いなあ。
「怒ってるの?」と聞かれることが増えた。
昔は穏やかだったはずなのに、最近やけにイライラしたり、怒りっぽくなっていると感じることはないでしょうか。
そんな小さなイライラが積み重なってしまうと、自分の気持ちに余裕がなくなり、感情的になってしまう危険性があります。
今回は、「イライラ」しやすいと感じる人が「ストレス」を解消する方法について書いていきたいと思います。
なぜ自分が『イライラしやすい人』だと感じるのか

小さなことでイライラしてしまい、後で冷静になってから周りに迷惑かけてしまったかなあと落ち込んでしまうことがある人もいると思います。
なんであの人にあんなことを言われなきゃいけないんだ。
あの時、あんなこと言ってしまって相手が傷ついていないだろうか。
もっとこういう行動してあげていれば、困らせなかったのに。
こんな思いがある反面、振り返れば振り返るほど、イライラしていた時の自分を反省し、更にイライラしてしまいます。
これは、自分の中に描いた理想の自分になり切るために、無理をしている可能性があります。
たとえば、モラルが高い人ほど、『優しい』『穏やか』という人間像を理想とします。
その理想が高くなってしまうと、理想とは違う行動や考え方をしてしまったときに、自分を否定的にとらえてストレスを感じてしまうのです。
また、寝る前に嫌なことばかり考えたり、思い出したりしてしまうことはないでしょうか。
これは、脳の仕組みである『防衛反応』が原因です。
例えば、あなたに対する評価アンケートが仮に100件もらえたとします。
その中で、9割はポジティブなコメントでも、残り1割がネガティブなコメントだったとしたら、あなたはどちらのことをより鮮明に覚えていますか?
人って不思議なもので、良い思い出よりも、嫌な思い出や記憶のほうが鮮明に覚えているんです。
人間の脳は、危機的状況に陥ると、 同じような危険に遭遇したときに適応できるよう、その記憶を脳に定着するようになっています。
その為、あなたが感じる「イライラ」というのは、脳が危険と判断して気持ちを高揚させているので、記憶に残ってしまうのです。
そこに、「いい人」でいなければという自分の理想を掲げてしまうと、相反するネガティブな記憶とぶつかってしまい、「イライラ」しやすい自分と感じてしまうのです。
しかし、あなたの周りの人たちには、あなたが気にしていることに対してはそれほど深く考えないので、嫌な記憶として定着することはありません。
それもそうですよね。
周囲の人にとっては、あなたの「イライラ」に共感する余裕なんてありません。
誰だって、人生は自分が主役です。
自分のことを考えるだけ精いっぱいなわけですから、あなたが相手の気持ちをうかがっている時間は、あなただけがストレスを抱えている時間なんです。
過去の「イライラ」を考えることは無駄とまでは言わないですが、あまり考えすぎてしまうと、楽しい時間もストレスを抱える時間になってしまいます。
また、ネガティブなことばかりに縛られてしまうと、自己肯定感が低くなり、精神も疲れてしまいます。
だれかに対してストレスを与えてしまっているかもと悩んでしまったときは、一度深呼吸をして冷静になりましょう。
そして、他人はそれほどあなたのことを考えてはいないんだという事を意識しましょう。
過去のことを悔やむより、『次からは気を付けよう』という未来に活かす為の経験として考えれば、前向きな気持ちになれるはずです。
自分の『感情ポイント』をメモ、分析しよう

「イライラ」しているときや、どうしても感情的になってしまい、冷静な言動や判断が出来なくなってしまいます。
そんな感情をコントロールするために大事なのは、自分の感情スイッチのポイントを明確にしておくことです。
例えば、
・イライラするタイミングはいつだろう。
・過去に怒ったのはどんな理由だろう。
・ストレスを感じた理由はなんだろう。
ということをメモします。
これを繰り返して行うことで、
・自分がどういう思考なのか
・どんな行動をとっているのか
・周囲はそれをどう思っているのか
・自分の行動で他の人にどんな影響を与えているのか
をしっかり分析し、法則性を見つけることが出来ます。
これが出来るようになると、自分が「イライラ」したり、「ストレス」を感じる場面に出くわした時に、
(あ、今自分がイラっとするときだ。こういう時はどうすればいんだろうか。)
と、感情に流された行動を制御し、客観的にとるべき行動を頭で考えられるようになります。
そうすると、怒りやストレスの矛先が、一時的に分析する脳にずれて、「イライラ」した感情を和らげることが出来ます。
また、これが出来ると、他人の言動や行動も冷静に見つめることが出来るので、コミュニケーションにおいても相手が気持ちのいい返答を考えられるようになります。
よく、「話す力」よりも「聞く力」が大切だといわれますが、まさしく同じようなことですよね。
コミュニケーションにおいて、うなずいたり、聞き返したりすることは、相手が心地よく感じることは何だろうと察知して反応してあげる必要があります。
自分の感情ポイントを分析出来れば、相手にも同じようなことが言えるので、一石二鳥といえるでしょう。
ということで、今回は「イライラ」する理由と、それを改善する方法を紹介させていただきました。
どんなにいい人でも、他人に対してイライラしてしまうときはあります。
そんな相手を変えることは難しいですが、あなた自身の考えや行動は、あなたの取り組み次第で変えることが出来ます。
イライラしやすい自分を少しでも改善したいと感じている方は、客観的に自分を分析する習慣を身につけて、感情コントロール上手になりましょう:)
ではでは!